OPPO Find X9レビュー！FeliCa・最強電池・ハッセルブラッド全部入りの完成形

2025年12月23日にOPPOの新端末「OPPO Find X9」が発売されました。Find Xシリーズは、前モデルのOPPO Find X8から1年ぶりの発売となります。
今回注目すべき点は何といってもユーザーが待ち望んだFeliCa（おサイフケータイ）の搭載です。さらに驚異の7,025mAhバッテリーや、Hasselblad（ハッセルブラッド）と共同開発したカメラなど、スペックはさらに進化しています。
今回はBIC SIM編集部が、OPPO Find X9の実機を徹底レビュー。前モデルとのスペック比較や、使用感・撮影写真をお伝えしていきます。

デザイン・インターフェース・同梱品をレビュー

まずは端末の外観、操作周りのインターフェース、付属品をチェックしていきます。

7,025mAhを搭載しながら厚さ約8mmの薄型ボディ

OPPO Find X9を手に取って最初に驚くのは、その「薄さ」と「持ちやすさ」です。通常、5,000mAh以上のバッテリーを積むとスマホは重く厚くなりがちですが、OPPO Find X9は7,025mAhという超大容量でありながら、厚さ8mmという驚異的な薄型ボディを実現しています。

カラーはチタニウムグレー、スペースブラックの2色展開で、どちらも高級感があり落ち着いた色味になっています。

インターフェースとFeliCaの位置をチェック

本体側面には音量ボタンと電源ボタンを配置。手になじむラウンド形状で、片手での操作もしやすい設計です。

本体下部にSIMトレーと充電口があります。SIMトレーは両面にnanoSIMが挿入できる仕様になっており、eSIMにも対応しているためデュアルSIMとして活用できます。SDカードは非対応ですのでご注意ください。
充電はUSB Type-C™に対応、急速充電やワイヤレス充電の使用もできます。

気になるFeliCaの位置ですが、特にFeliCaマークはついておらず、カメラユニットの隣付近に搭載されています。使用する際は赤枠の付近を改札機や決済端末にかざすだけです。

急速充電器も付属！充実の同梱品

最近は付属品が削減される傾向にありますが、OPPO Find X9は同梱品が非常に充実しています。
内容は保護フィルム（貼付済み）、SIMピン、保護ケース、Type-Cケーブル、80W ACアダプター、クイックガイド、安全ガイドです。前モデルには付属していなかったType-Cケーブルに加え、急速充電に対応したACアダプターまでもが標準で同梱されています。別途充電器を購入する必要がなく、箱を開けてすぐにOPPOの急速充電（SUPERVOOC™）の恩恵を受けられるのは、ユーザーにとって非常に嬉しいポイントです。

OPPO Find X9のスペックとOPPO Find X8からの進化

OPPO Find X9のスペックを前モデルのOPPO Find X8と比較し、アップデートした機能を深堀りしていきます。

機種名	OPPO Find X9	OPPO Find X8
カラー	●チタニウムグレー ●スペースブラック	●スターグレー ●スペースブラック
重量	約203g	約193g
サイズ （W×H×D）	約74mm×157mm×8.0mm	約74mm×157mm×7.9mm
電池容量	7,025mAh	5,630mAh
急速充電	80W SUPERVOOC™フラッシュチャージ / 50W AIRVOOC™	80W SUPERVOOC™フラッシュチャージ / 50W AIRVOOC™ / 55W PPS
OS	ColorOS 16 (Android™ 16ベース)	ColorOS 15 (Android™ 15ベース)
CPU	MediaTek Dimensity 9500	MediaTek Dimensity 9400
メモリ （RAM）	16GB（※最大28GB相当まで拡張可能）	16GB（※最大28GB相当まで拡張可能）
ストレージ （ROM）	512GB	512GB
外部メモリ	非対応	非対応
SIM	デュアルSIMスロット SIM1（nanoSIM）＋SIM2（nanoSIM/eSIM）	デュアルSIMスロット SIM1（nanoSIM）＋SIM2（nanoSIM/eSIM）
ディスプレイ	約6.6インチ / フルHD+（2,760×1,256） / AMOLED / 最大リフレッシュレート120Hz	約6.6インチ / フルHD+（2,760×1,256） / AMOLED / リフレッシュレート120Hz
アウトカメラ	[望遠] 約5,000万画素 [広角] 約5,000万画素 [超広角] 約5,000万画素 [マルチスペクトル] 約200万画素	[望遠] 約5,000万画素 [広角] 約5,000万画素 [超広角] 約5,000万画素
インカメラ	約3,200万画素	約3,200万画素
対応周波数	5G NR：n1/n2/n3/n5/n7/n12/n20/n26/n28/n38/n40/n41/n48/n66/n75/n77/n78 4G LTE FDD：Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/32/66 4G LTE TDD：Band 38/39/40/41/42/48 3G WCDMA：Band 1/2/4/5/6/8/19 2G GSM：850/900/1800/1900MHz キャリアアグリゲーション対応	5G :n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78 4G FDD LTE : Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/66 4G TD LTE : Band 38/39/40/41/42 3G WCDMA: Band 1/2/4/5/6/8/19 2G GSM : 850/900/1800/1900MHz キャリアアグリゲーション対応
Wi-Fi	IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax/be テザリング対応	IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax テザリング対応
Bluetooth	Ver. 6.0	Ver. 5.4
位置情報	GPS / GLONASS / BDS / Galileo / QZSS / NavIC	GPS / GLONASS / BDS / Galileo / QZSS / NavIC
USBポート	USB Type-C™	USB Type-C™
サウンド	ステレオスピーカー	ステレオスピーカー
生体認証	ディスプレイ指紋認証（超音波式） / 顔認証	ディスプレイ指紋認証 / 顔認証
防水／防塵	IPX8・X9 / IP6X	IPX8・X9 / IP6X
おサイフ ケータイ	対応	非対応
本体付属品	保護フィルム（貼付済み） / SIMピン / 保護ケース / Type-Cケーブル / 80W ACアダプター / クイックガイド / 安全ガイド	保護フィルム（貼付済み） / SIMピン / 保護ケース / クイックガイド / 安全ガイド

悲願のFeliCaがついに対応

OPPO Find Xシリーズファンにとって待望のアップデートが、FeliCa（おサイフケータイ）への対応です。
前モデルまではグローバル仕様そのままでの発売でしたが、OPPO Find X9では日本市場向けにしっかりとローカライズされました。
SuicaやPASMOでの改札通過、iDやQUICPayでのコンビニ決済がこれ1台で完結します。「性能はいいけど、おサイフケータイがないからメイン機にできない」と悩んでいた方にとって、まさに死角なしの完成形となりました。

日本初Dimensity 9500搭載

OPPO Find X9は2025年12月現在、最新のチップセットMediaTek Dimensity 9500を日本で初めて搭載しました。
このチップは、一般的なハイエンドスマホを凌駕する処理能力を持っています。スマホの性能が試される原神や鳴潮（Wuthering Waves）といった高負荷なアクションゲームでも、最高画質設定でカクつくことなく、驚くほど滑らかに動作します。
また、発熱を抑える効率的な設計により、長時間のゲームプレイや動画編集でもパフォーマンスが低下しにくいのが特長です。

超大容量7,025mAh搭載！モバイルバッテリーいらずの驚異的な持ち

一般的なハイエンドスマホの標準が5,000mAh前後に対し、7,025mAhという規格外のバッテリーを搭載しています。
朝、満充電で家を出れば、通勤中の動画視聴、日中のSNSやカメラ撮影、そして帰宅後のゲームプレイまで、一日中ハードに利用してもバッテリー残量を気にする必要はありません。重たいモバイルバッテリーを持ち歩く生活とはお別れです。
バッテリー容量が大きいと充電時間が心配になりますが、OPPO独自の急速充電技術SUPERVOOC™に対応した付属の充電器を使えば、この巨大なバッテリーを短時間で回復させることができます。

カメラレビュー：ハッセルブラッドが描く「見たまま」の世界

本章では、実機で撮影した写真をレビューしていきますが、まずはOPPO Find X9のカメラの特徴をご紹介します。
今回もスウェーデンの老舗カメラメーカー「Hasselblad（ハッセルブラッド）」との協業を継続。さらに新たな武器として、「マルチスペクトルカメラ」を搭載しました。通常のカメラセンサーでは捉えきれない光の情報（スペクトル）を取得することで、肉眼で見た時の色味を極限まで忠実に再現します。

クアッドカメラ構成

背面には以下4つのカメラを搭載しています。
特に望遠レンズを使ったポートレートモードは秀逸で、一眼レフのような自然なボケ味を楽しめます。画素数も高く、拡大してもディテールが崩れません。ハッセルブラッド監修のマスターモードを使えば、シャッターを切るだけで映画のワンシーンのような写真が撮れます。

望遠カメラ性能をチェック

最大120倍ズームまで対応しているAI搭載望遠カメラの性能をチェックするため、スカイツリーを被写体に今回は1倍～20倍までのズーム撮影を行いました。

【1倍】

標準の広角（1倍）では、見たままの自然な色味と、空のグラデーションが美しく表現されています。ハッセルブラッドとの協業によるカラーチューニングが効いており、シャッターを切るだけで情緒的な一枚に仕上がります。続いてズーム写真を見ていきます。

【5倍】

【10倍】

【20倍】

一般的なスマホで20倍まで拡大すると、画質が粗くなりノイズが目立つことが多いですが、OPPO Find X9は画質が良いままくっきりと撮影できました。スカイツリーの複雑な鉄骨の構造や、展望台の窓のディテールまで潰れることなく描写されています。望遠レンズとAIによる高画質化技術が見事に融合しており、遠くの被写体を撮るのが楽しくなるカメラです。

広角カメラ性能をチェック

続いて、メインの広角カメラや超広角カメラで撮影した風景や料理、ポートレート写真を見ていきましょう。

【メインカメラ（広角）】

【超広角】

メインカメラ（広角）で撮影した風景写真は、ダイナミックレンジが広く、明暗差のあるシーンでも白飛びや黒つぶれが抑えられています。超広角カメラに切り替えても、画質の劣化や周辺の歪みが少なく、広大な景色をダイナミックに収めることができました。

料理の写真では、新搭載のマルチスペクトルセンサーが真価を発揮しました。店内の照明など、環境光の影響を受けやすいシーンでも、食材本来の色味を正確に認識。衣のサクサク感やソースの照りをフィルター加工なしで美味しそうに写し出してくれます。

【通常撮影】

【ポートレートモード】

ポートレートモードで撮影すると、被写体と背景が正確に、かつ自然に分離され、光学レンズで撮影したようなボケ味が生まれました。誰でも簡単にプロっぽく仕上げることが可能です。

ハッセルブラッドの色彩美、遠くまで鮮明に見える望遠性能。そして見たままの色を再現するマルチスペクトルセンサー。これらが融合したOPPO Find X9のカメラは、従来のスマホカメラの域を超えていました。難しいテクニックは不要で、シャッターを切るだけで誰でも作品のような写真が撮れるので、日常のあらゆる瞬間を美しく残したい人へ自信を持っておすすめできます！

カメラやバッテリーだけじゃないOPPO Find X9のおすすめポイント

ここまで、ハッセルブラッド協業のカメラや待望のFeliCa対応、規格外のバッテリーについて紹介しましたが、それだけではないOPPO Find X9の魅力を機能別でピックアップしていきます。

シーンに応じた明るさやなめらかさを実現するディスプレイ

ディスプレイサイズは約6.6インチと新型iPhone 17などと比較するとやや大きめです。さらにベゼル（ディスプレイの枠）は狭く、画面占有率は95.4%と表示領域が広く、高い没入感を実現しています。最大リフレッシュレートは120Hzで様々なアプリやゲームをプレイする際も高いパフォーマンスを発揮し、最大輝度1,800nitで日光の下でも鮮明に表示できるだけではなく、暗い室内では明るさを自動で検知し、1nitまでの超低輝度にも対応。目を優しく守ります。シーンに応じて常に快適な操作性を維持してくれます。

最高水準の防水防塵でパワフルに使える

OPPO Find X9の耐久性は、IP6Xの完全防塵と、最高80℃の熱湯噴流にも耐えるIPX9の防水性能が証明します。耐衝撃についても、スイスSGS（世界最大級の規模で検査、検証、試験、および認証を行う企業）の耐衝撃テストをクリアし、不意な落下からも本体をしっかりと守ります。

AIマインドスペースが散らばった情報をひとまとめに

OPPO Find X9には、日常の情報管理を劇的に楽にする新機能「AIマインドスペース」が搭載されています。これは、スマホの中に散らばっている様々な情報を、AIが一時的に保管し、整理・統合してくれるスマートな作業スペースです。
例えば、友人とLINEで約束した日程、ウェブで見つけたお店の情報のスクリーンショットやとっさにメモした内容をAIマインドスペースにアップするだけで、AIが内容を解析、いつどこで何をするのかを認識し、スケジュールの作成やタスクリストの登録を提案してくれます。「あの情報どこにあったっけ？」と探す手間がなくなり、ビジネスからプライベートまで大活躍な新機能です。

OPPO Find X9のベンチマークスコアを測定

OPPO Find X9のようなハイエンドモデルを奮発して購入するならベンチマークスコアは気になりますよね。実機にて測定を行ったので特徴的な項目を解説しつつ紹介します。

結果は、なんと総合スコアが3,108,664点。2025年のハイエンドスマートフォンの基準（約250万～280万点）を大きく上回る、驚異的な数値を記録しました。
特筆すべきは映像処理能力を示すGPUスコアが1,202,445点を叩き出している点です。最新チップセット「Dimensity 9500」の底力が発揮されており、超重量級の3Dゲームであっても、最高画質設定で余裕を持って動作します。300万点を超えるこのスコアがあれば、今後数年間の最新ゲームやアプリにおいて、スペック不足を感じることはまずないでしょう。

OPPO Find X9の価格と発売日

価格

OPPO Find X9の価格は約15万円前後となっています。決して安い金額ではありませんが、7,000mAh超えのバッテリー、ハッセルブラッドカメラ、そしてFeliCa搭載という「全部入り」のスペックを考えれば、十分に価値のある価格設定と言えるでしょう。

発売日

OPPO Find X9の発売日は2025年12月23日(火)です。OPPO公式オンラインストアはもちろん、ビックカメラなどの量販店で購入できます。ご自身やご家族のクリスマスプレゼントや、1年のご褒美にぴったりの1台になること間違いありません。

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まとめ

今回はOPPOの最新ハイエンドスマホ「OPPO Find X9」をレビューしました！前モデルのカメラ性能を引き継ぎつつ、多くのユーザーが待ち望んでいたFeliCaの対応や、大容量バッテリーなどまさに最強のスマホであることが分かりました。以下が本記事のまとめです。

• ユーザー念願のFeliCa対応で通勤や決済が1台で完結！
• 前モデルから24.7％増量した7,025mAhの超大容量バッテリー搭載
• ハッセルブラッド協業のカメラは新たにマルチスペクトルカメラを追加し色味がアップ
• MediaTek Dimensity 9500による高性能CPUでスピーディで安定した動作を実現

BIC SIMコラムは今後もOPPOスマホの最新情報をお届けします。

※「FeliCa」は、ソニーグループ株式会社またはその関連会社の登録商標または商標です。
※「FeliCa」は、ソニーグループ株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
※「おサイフケータイ」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。