特集
2019.04.03

歩きスマホの問題点を発明で解決しようと試みた

こんにちは、無駄なものを作っている藤原麻里菜です。
道端でボーッと立っていると、歩きスマホをしている人がぶつかってくるときがあります。なんかドラクエみたいだなと思いつつも、当たった肩が痛む。

ボーッと突っ立っているこちらも悪いですが、それ以上に歩きスマホはたいへん危険な行為です。もし私が総理大臣になったら歩きスマホを禁止する法律を作ります! あと、2次会でカラオケを提案する人を逮捕できる法律も作ります! 自分、やる気だけはあります! よろしくお願いします!

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しかし、これだけ危険が周知されていても歩きスマホがなくならないのは、それぞれに計り知れない事情があるからではないでしょうか。歩きながらスマホをいじらなくてはいけない状況に人は誰しも陥るときがあるでしょう。地図アプリをみながら歩いているときとか、急いで連絡をしなきゃいけないとき、なんかいろいろあると思います。

そんなときに、人にぶつかる危険を回避できるマシーンがあったら便利ではないでしょうか。歩きスマホをしたら、人が道を開けてくれるような。そして、あわよくばみんなにカッコよく思われるような。そんなマシーンがあればいいのに......。あったら......いいのになあ......。

かっこいい歩きスマホとは

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「人が道を開けてくれる」「カッコいい」「スマホをいじりながら堂々と歩ける」の3点を考えた結果、レッドカーペットに行き着きました。レッドカーペットの上を歩く人はだいだいすごい人です。つまり逆説的に考えると、レッドカーペットの上を歩けば誰でもすごい人になれるということ......。これは誰も気づかなかった世界の真理。たとえ歩きスマホをしていたとしても、レッドカーペットの上さえ歩いていれば相対的に見て大丈夫というわけでございます。

自分が歩く道にレッドカーペットが敷かれれば、全ての問題は解決するのではないでしょうか......。でも、レッドカーペットを敷いてくれる黒子のような人を雇うにも、お金がないので難しいです。お金がなくても、すごくなくても、レッドカーペットの上を歩きたい。レッドカーペットの上で歩きスマホをしたい。これはワガママでしょうか。

いや、待てよ。もしかしたら、私の持つ全技術を使えば、「自分が歩く道にレッドカーペットが敷かれるマシーン」を作れるかもしれない......。

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ひらめきのままに設計図を書いてみたところ、完全なる確信を持ちました。このマシーン作れる!

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もうちょっと具体的な設計図を書きました。丸棒を55cmにカットし、50cm幅の赤い布を用意して、あれをああして......。

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x=-y+3で2x+5y=9なので、底辺×高さ÷2は時速が微分なので積分を上に乗せて、あれをこうしてああして......。

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ローラーを回すための動力として、ラジコンを使います。私の技術をもってすればモーターを使った電子工作など朝飯前なのですが、あの......いろいろな難しい計算をスーパーコンピューターにさせたら「ラジコン」と出たので、ラジコンを使います。

ロール状になった布の端をラジコンに付けることで、ラジコンが前進すると布が引き出される仕組みです。これは特許を申請しなければならないほどの技術です。

レッドカーペットを歩きスマホで闊歩する

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堂々と歩きスマホができるマシーンができました。もうすでに堂々としていますが、このマシーンを使えばこれ以上の堂々さが手に入ります。写真を撮られているとき、「私はレディーガガ」と念じていました。

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それでは、使ってみましょう。腰にセットされたリモコンを押すと自分の目の前にレッドカーペットが敷かれます。押すよ! 押しますよ!

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ヴィーン

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あ! アカデミー賞の人だ!
今までこんなにも堂々とした歩きスマホがあったでしょうか。人類の歴史を見ても、ここまでのものはないはずです。いままでも、これからもです。もう一度やりましょう。

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ヴィーン

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ハリウッドを体現しています。私がハリウッドでなければ、誰がハリウッドなのでしょうか。
どことなくワンダーウーマンみも感じられます。ワンダーウーマンが自分のマントを踏みながら歩きスマホをしているよう。つまり、すごいということです。

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このマシーンさえあれば、人は私のことを避けてくれるはず。そんな確信を持ちました。

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そんなことを思っていたら、ちょうどいいところに人が現れました。マシーンを使ってみましょう。はたして避けてくれるのでしょうか......。

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ヴィーン

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ヴィーン......

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見事に避けてくれました。私の計算は間違っていなかったのだ。
私が歩きスマホをしている様を恭しい眼差しで見つめてくれてもいます。このマシーンさえあれば、どこでも堂々と歩きスマホをすることがでるでしょう。都会は怖いので外には出ませんが......。

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先端まで到達したら、巻き上げます。

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ここは、完全なる手動です。巻き上げ機能くらいつけろよという声が聞こえてきますが、なんでも機械に頼ってばかりじゃダメだと思うのです。こういう手仕事を大切にしていかないと......。

そしてまた、

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ヴィーンします。

動画はこちらです。

これで永久的にレッドカーペットの上を歩くことができます。ハリウッドの人でさえ終わりがあるレッドカーペットを歩いているのに......。ハリウッドを超えちゃった。この小さい島国に、ハリウッドを超えた人間が誕生しちゃった。

歩きスマホは危険ですから絶対ダメ

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またもやすごいマシーンを作ってしまいました。自分の才能が怖いです。

どうしても歩きスマホをしなきゃいけないときがきたら、このマシーンを使うことにします。めちゃくちゃかさばる上に、カメラマンから「伸びるふんどし」と言われましたが、このマシーンを使って堂々と歩きスマホをしていきたいです。

でも、もしこれを都会の喧騒の中で使ったらどうなってしまうのだろう。鬼の顔をした会社員に火のついたタバコを落とされ、燃やされて終わりになるかもしれない......。いや、待てよ。歩きスマホをしている人はレッドカーペットに気づけないから、歩きスマホ同士で相打ちになって終わりだ......。どっちみち終わりが待っている。どう頑張っても歩きスマホは危険ということです。

......なのでこのマシーンは押入れの奥の方にしまいます。ハリウッドを感じたいときに家でひっそりと使うことにします。

(編集部注:歩きスマホは本当に危険です。絶対にやめましょう!!)