気がついたらギガ不足!?SNS、LINE通話、YouTube...何GB使っているかデータ量検証しました
毎日手にしているスマホ。気になるのが、毎月使用するデータ通信量です。できるだけ安いプランを選びたいものの、使いすぎると「月末にギガがなくなった!」なんてことも。とはいえ、使い切らないのに大容量プランを契約するのも無駄です。
以前のスマホの通信プランはあまり選択肢がなく、決まった通信量しか選べないことがほとんどでした。しかし、今は1GB単位で細かく選べるプランが増えています。
適切なプランを選ぶのに大切なのは、自分がどれだけデータ通信量を使っているのかを知ること。そこで今回は、主要アプリやサービスが消費するデータ通信量を実際に計測してみました。
使っているアプリがどれだけデータ通信量を消費するか分かれば、無駄遣いを防ぐことができ、自分に最適なプランが見つかるはずです。
iPhone・Androidごとの通信量の調べ方
データ通信量は、スマホの設定機能から調べることができます。ただし、スマホ搭載のデータ通信量の表示は決まった一定期間の累計で、表示も0.1GB(100MB)単位なのでやや分かりにくい印象。
アプリごとにより細かくチェックしたい場合や、使い過ぎを防ぐためにアラートを出したい場合などは、データ通信量を測定するアプリを使う方法も後半で紹介します。
iPhoneのデータ通信量を調べる方法
「設定」から「モバイル通信」を選択。画面をスクロールすると累計の使用容量や、アプリごとの消費データ容量が表示されます。
▲iPhoneのモバイルデータ通信表示
Androidのデータ通信量を調べる方法
Androidは端末によって違いはありますが、「設定」から「ネットワークとインターネット」を開き、「SIM」を選択。「アプリのデータ使用量」からデータ通信量がチェックできます。
▲Androidのアプリのデータ使用量
BIC SIMユーザー向けアプリ:My IIJmio
BIC SIMユーザーであれば、「My IIJmio」アプリでもデータ通信量を確認できます。ぜひ活用してみてください。
▼「My IIJmio」のダウンロード先▼ App Store Google Play
データ通信量をチェックするおすすめアプリ
もっとデータ通信量を細かくチェックするなら、チェッカーアプリを活用しましょう。データ通信量の多いアプリを調べたり、数日間のデータ通信量のチェックも可能です。
iOS向けアプリ:通信量チェッカー(InnoX)
通信量をデータやグラフで分かりやすく表示するシンプルモードと、1MBで細かく通信量がチェックできるプロモードがあります。
▼「通信量チェッカー」のダウンロード先▼ App Store
Android向けアプリ:データ通信量モニター(Lufesu inc.)
アプリごとのデータ通信量を測定できるアプリ。 毎日の通信量をグラフで可視化することも可能。 Wi-Fiとモバイル別に通信量をチェックできるので、 使いすぎているアプリが一目瞭然です。
▼「データ通信量モニター」のダウンロード先▼ Google Play
主要アプリのデータ容量を実測!
TwitterやInstagramなどのSNS系
最初に計測したのが、なんとなく見る時間の多い各種SNSです。今回は10分間タイマーをセットして、自然にそれぞれのSNSを閲覧し、データ容量を計測しました。
- Twitter 約40MB/10分
Twitterはフォローしているアカウントの画像の多さや動画をどこまで見るかによって変わってきますが、今回のテストでは平均約40MBでした。SNSの中では少ないですが、1ヶ月間毎日30分見ると約4GBのデータ量が消費されるので長い時間見すぎないように気を付けた方がよさそうです。
- TikTok 約80MB/10分
データ量の多い動画と音楽が次々と流れるTikTokは、非常にデータ量が多いアプリです。一つひとつの動画は短いのですが、スピードが速いため、その分多くのデータが流れるようです。ダラダラと1時間も見ていると、それだけで約500MBのデータ量が消費されるので注意が必要です。
- Instagram 約180MB/10分・インスタライブ 約120MB/10分
SNS系で最もデータ量が多かったのが、高画質の写真と動画が次々とタイムラインに流れるインスタグラムでした。これもフォローしているアカウントやタイミングによってデータ量は大きく変わってきます。 Instagramを長時間見るときは、できるだけWi-Fi環境を使うのが良さそうですね。なお、インスタライブのほうがデータ通信量が少なかったのは驚きでした。
音声だけなら少ないけどビデオに注意の通話系
続いて通話アプリです。通常の音声通話はデータ容量を使わないので、今回はLINE通話とLINEでのビデオ通話の2つを検証しました。
- LINE音声通話 約10MB/10分
長い沈黙はないぐらいのテンポでゆっくり話しましたが、音声だけということもありデータ量は非常に少なく1分あたり1MB程度。毎日1時間通話してもデータ量は1ヶ月約2GBで済みます。
- LINEビデオ通話 約120MB/10分
音声通話に比べてビデオ通話は一気にデータ量がアップします。約120MB/10分は最低ライン。映像の動きが多かったり、会話が多かったりするとさらに容量が増えるようで、何度か試した中では10分で200MBを超えることもありました。データ容量を節約したいならビデオ通話は控えたほうがいいですね。
NetfixやAmazonプライム・ビデオなどの動画系
一番データ通信量を使っていそうな動画。動画アプリによって違いはあるのでしょうか?
- Netflix 約110MB/10分
バラエティ番組や映画、ドラマなど数作品をチェックしてみました。 Netflixは作品による差があまりなく、平均してこのデータ量でした。
- Amazonプライム・ビデオ 約130MB/10分
Amazonプライム・ビデオは差が大きく、バラエティ番組では160MB/10分を突破するものもありました。非常にデータ容量が大きいのでWi-Fiがない環境で見るときは注意が必要です。
- YouTube 約100MB/10分
様々なタイプの動画コンテンツがあるため、データがバラバラだったのがYouTubeです。画質設定が「自動」になっていると通信環境に合わせて画質を調整するため、1080pから144pまで細かく画質を切り替えられます。このため、複数回の計測では同じ動画でも倍以上、データ通信量が変わることもありました。約100MBはその平均値です。なお、画質を「データセーバー」にすると、データ通信量は大きく減りました。
その他、radikoや電子書籍アプリなどは?
動画やSNSの他にも、いろいろなアプリのデータ容量をチェックしてみたところ、以下のようになりました。
- ライブストリーミング(SHOWROOMなど) 約150MB/10分
- 電子書籍(漫画) 約58MB/10分(4話分)
- ブラウザ(ニュースサイト閲覧)60MB/10分
- 音楽ストリーミング 20MB/10分
- radiko 20MB/10分
リアルタイムの動画を閲覧するYouTubeなどのライブストリーミングアプリは、動画配信アプリよりもデータ消費が多くなりました。また、漫画サイトでの漫画閲覧とニュースサイトの巡回は、ほぼ同じぐらい。ただし、ニュースサイトで記事をもっとしっかり読むと、時間あたりの消費量は減るはずです。音声コンテンツのradikoと音楽ストリーミングはほぼ一緒ぐらいでした。
データ量が多いのはやはり動画を伴うサービス。少なめに見積もっても1分10MB以上。例えば、30分のアニメを見ると300MB。10話あるとそれだけで3GB以上消費するというわけですね。
データ通信量はどうやって節約する?
主要アプリがどれくらいのデータ量を使うかわかったところで、データ通信量を節約する方法を考えていきましょう。
1.Wi-Fiで事前ダウンロード
動画コンテンツなどを楽しむときに最適なのが、Wi-Fi環境で事前にダウンロードしておく方法。動画をスマホに保存しておけば、データ通信量を使うことなく、どこでも楽しむことができます。
この方法は、Googleマップのオフラインマップ機能や、音楽配信サービスなどでも利用できます。
2.画質設定を見直す
動画配信サービスなどでは画質設定ができます。例えば、Netflixではモバイルデータの使用量を自動設定から「少」に変更することが可能。なお、Amazonプライム・ビデオでは、モバイル通信で接続すると自動的に画像品質が最も低い「中」になります。
3.写真や動画の自動再生をオフにする
各種SNSの設定メニューから、動画を自動再生しないようにしましょう。例えばTwitterの場合、設定の「アクセシビリティ、表示、言語」から「データ利用設定」を選択。データセーバー機能をオンにすると動画の自動再生が停止され、写真も低画質にできます。
4.その他のデータ量節約方法
その他アプリの自動更新機能をオフにしたり、Wi-Fi接続時以外、再生したりダウンロードしない設定にする方法も有効。それでも容量が厳しい月末などは、クラウドアプリの同期機能やアップロードをオフにするのも手です。
あなたに合うのはどのプラン?
ここまでデータ通信量の節約方法を紹介してきました。あとは自分のスマホの使い方を見直して、最適なプランを選ぶだけです。
自宅でリモートワークをしていることが多い場合
おうちに固定回線があって、自宅で仕事している時間が長い場合は、外出先でのデータ利用量だけを考えればOK。大容量データのやり取りはできるだけ自宅で行い、動画などもダウンロードしておきましょう。この方法なら1~3GBプランでも1ヶ月乗り切れるはずです。
移動中や屋外で動画(ストリーミング、ライブ配信系)をよく見る場合
動画サービスもバリバリみたいなら10GB超えのプランが安心です。1時間ドラマを1本見ると約600MB。平日に毎日20日間見ると、それだけで約12GBになります。余裕を考えると、15GBプランなどを選ぶのがベストです。
おうちにWi-Fiがない場合
自宅にネット回線がなくモバイル通信のみで利用している場合は、あまり少なくすると窮屈な思いをすることになります。おすすめは20GB以上のプラン。eSIM対応のスマホだったら、BIC SIMのeSIM(ギガプラン)の20GBが月額1,650円(税込)で利用できます!ただし音声通話機能は無いプランなので必要な場合は別途音声通話機能付きSIMも契約しましょう。
また、月に50GB以上使っているのであれば、自宅に固定回線を引いて、Wi-Fiを使うことを考えてみてもいいかもしれません。BIC SIMユーザーであれば、ビック光を契約することで、家のネットもお得に使えるようになります。
2022年10月25日よりギガプランにて音声通話機能付きeSIMの提供を開始しております。くわしくはこちらをご覧ください。
まとめ
以上、様々なアプリの実際のデータ通信量を紹介しました。それぞれのアプリをひと月にどれくらい使うのか、過去の通信データと合わせて考えることで最適なプランを選ぶことができます。
BIC SIMのギガプランには、2GB・5GB・10GB・15GB・20GBという5つのプランがあります。まずは自分がどれくらいデータ通信を消費しているのかを把握して、自分にあったプランを契約してくださいね。
文/コヤマタカヒロ