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教育・子ども向けのアプリランキング1位「ごっこランド」のキッズスターに聞く、子どもが安全にスマホを使い始めるには?

教育・子ども向けのアプリランキング1位「ごっこランド」のキッズスターに聞く、子どもが安全にスマホを使い始めるには?

小学校ではタブレットが配布され、それを使って子どもたちが授業を受けることも珍しくはなくなり、もはや子どもとスマホやタブレットなどのデジタル端末を切り離すことは不可能な時代になってきました。でも、その一方で「スマホ育児」というとまだまだ悪いイメージもあって、小さなお子さんを持つご家庭では、お子さんとスマホとの付き合い方は悩みの種なのではないでしょうか。そこで、さまざまな職業疑似体験型の知育ゲームを完全無料で楽しめて、遊びながら社会体験ができる子ども向け知育アプリ「ごっこランド」を提供するキッズスターの代表取締役・平田全広さんにインタビュー。子どもとスマホとの上手な付き合い方や「ごっこランド」で得られる効果などを伺いました。

お話を聞いた人:キッズスター・平田全広さん

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インタラクティブに"社会のしくみ"を学べる、無料で遊べる職業疑似体験アプリ「ごっこランド」を運営。2010年より株式会社アイフリークで子ども向け事業を開始し、2014年に株式会社キッズスターとして独立。

公式サイト:https://www.kidsstar.co.jp/

ごっこランド

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お仕事ゲームを通じて子どもたちのリアルな体験につなげたい

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―「ごっこランド」はいつ頃スタートしたのですか?

平田全広(以下、平田):2013年スタートです。ちょうどスマホが普及してきて、タブレットが出始めた頃ですかね。当時、私が海外のお掃除ゲームのアプリをやっていたら、「僕もやりたい!」と2歳だった子どもが言い出して。一緒にやってみたんですけど、ゲームという疑似体験ながらキレイになったら喜ぶんですよね。それを見て、ゲームからリアルな体験に結びつけることができるんじゃないかなって思ったんです。掃除やお手伝いを含め、そういうお仕事体験ができる場所を作りたいという思いで「ごっこランド」ができたという感じですね。

―当時、子ども向けのアプリはあまり一般的ではなかったかと思うのですが、どうやってユーザーを広げていったんですか?

平田:最初はアプリのストアで取り上げていただけたことが大きくて、一気にダウンロード数が増えたんです。そこからは、実際に使っていただいた方々のレビューやクチコミの後押しが一番大きかったですね。子どもにYouTubeを見せ続けるのは罪悪感があるし、勉強系アプリをやってくれたら嬉しいけど、それはなかなか続かなかったりするし。とはいえ、無料のスマホゲームを使わせて、変な広告が表示されたり押されても困るし......というおうちの方の思いがあって、そのちょうどいい中間にあるのが「ごっこランド」だったのかなと。

―「ごっこランド」のゲームにはどんな特徴があるのでしょうか。

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平田:いろんな仕事にまつわるゲームがあって、子どもたちが普段目にするような商品がどうやって作られているかを知ることができる社会経験に繋がっているのが特徴です。そこにプラスして、私たちは子どもたちが楽しんでくれないと意味がないと思っていて。2〜5歳くらいだと難しいことができるわけではないので、ゲームといっても単純な内容ではあるんです。でも、子どもたちがどこで満足感を感じているかというと、例えばケーキ作りゲームであれば、おうちの方に完成したケーキを見せたときに「おいしそう」って褒められたら、子どもたちはまたやりたくなるんです。だから、トッピングを自由に置けるゲームも楽しいと思うんですけど、ある程度おいしそうにできるよう、バランスを考えてゲームを作って、子どもたちに楽しんでもらうサイクルを作っています。

―ゲームを作る際に心がけていらっしゃることはありますか?

平田:子どもたちはルール説明を聞かないので(笑)、一度見ただけで操作方法をある程度わかってもらえるように心がけています。もっと複雑で凝ったギミックにすればゲーム性は高まるんですけど、そういう要素を入れ込むより、初見でどれだけ楽しめるかっていうことが大事で。それに子どもたちは得点が高くなることより、おうちの方に褒めてもらう嬉しさのほうが大きかったりするので、プレイ中の満足感も重視しています。ゲームを楽しんでもらったうえで、さらにゲームの中で作ったケーキを実際に作ってみたいとか、リアルでやってみたいという後押しに繋がるゲーム作りを常に考えていますね。

―ゲームの中だけではなくて、リアルな体験に繋がることを意識されているんですね。

平田:「ごっこランド」のアプリの中には歯医者さんごっこゲームもあるのですが、実際、そのゲームをしたことでそれまで怖がっていた歯医者さんを怖がらなくなったという声も聞きます。歯医者さんに行く前にゲームをすると、フッ素を塗る意味や虫歯治療がどんなものかがわかるので、恐怖心が減るんですよね。他にも、野菜嫌いの子がゲームで料理を作っていたら、実際に食べてみたいって言い出して、ピーマンが食べられるようになったとか。

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―「知育」という面ではどういった工夫をされていますか?

平田:数の数え方や挨拶のマナーなど基本的な事柄については、ゲームの中で随所に入れ込むことで、子どもたちが自然とそういった言葉を覚えていくような流れは特に意識しています。おうちの方が帰ってくると「いらっしゃいませ」って迎えるなんていうこともあるみたいなんですけど(笑)。

いつか持つことになるからこそ、子どものスマホルール作りの第一歩に

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―ひと昔前は「スマホは何歳から持たせるべき?」というのが子どもを持つ方々の悩みだったと思うのですが、今は「安全なスマホの使い方を身につけさせたい」に変わってきていると思うんです。その中で「ごっこランド」にはどういう存在意義があると考えていますか?

平田:おうちの方が仕事や家事などでお子さんの全部を見ていることができない時、一番身近なデバイスであるスマホを使ってなんとかしたい、という状況がどうしても出てくると思うんです。その際に安心して使ってもらえるようなアプリにしたいとは考えています。

―上手な「ごっこランド」の活用法を教えてください。

平田:最初にお子さんと相談して、使い方のルールを決めることを啓蒙しています。際限なくゲームをプレイするのはよくないので、初めの頃は連続して長時間やりすぎないようにタイマー機能をつけていたんです。でも、遊んでいたアプリがいきなり終了すると、逆に小さなお子さんは泣き叫んで余計大変だという声があって。「ごっこランド」のゲーム自体は決して長く続けるようなものでなくて、だいたい1つのゲームが3分程度で終わるので、最初に「10分だけ」と決めてもらったら、2〜3個やって終わり。ちょうどプレイしているゲームがあっても「今やってるのが終わったらおしまいね」ってことにできるんですよね。

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―最初にルールを決めて始めることが大事なんですね。

平田:子育ての中ではゲームに限らず、どうしてもおうちの方と子どもの間で約束ごと、ルールを決める必要が出てくるじゃないですか。「ごっこランド」をそういったルール作りの第一歩として活用してもらえたらと思っています。今の世の中で、子どもたちがスマホやゲームを使わないというのは無理な話ですよね。そんな中で、いきなり本格的なゲームをするより、ルール作りをしやすい「ごっこランド」で慣れてもらえたらなと。

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―驚いたのが、ゲームの中での体験がすごく具体的ですよね。例えば、看病をテーマにしたゲームでは、風邪をひいたら熱を測って、薬を飲んで、水を飲んで、寝て元気になったらクリア。大人から見れば当たり前の工程ですが、子どもたちは風邪をひいたら何をするべきなのか、きちんと理解できます。

平田:そこはすごく意識していますね。例えば、ライオンさんと提供しているゲームは歯磨きだけじゃなくて、歯医者さんで虫歯予防をするゲームとの2本立てになっているんですが、それには理由があって。ライオンさんとしては、歯磨きだけではどうしても虫歯を防げないので、定期的に歯医者さんでクリーニングする必要があることを周知したいという思いをお持ちだったんです。そこでゲームを予防と歯磨きの2段階用意して、楽しみながら体験できるようにしました。そうすることで子どもたちの理解がより深まっていくし、純粋に受け止めてくれるんですよね。

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―現実的には、とりあえず今、子どもたちに静かにしてほしいからゲームをやらせるという局面もあると思うのですが、そういう使い方でもよいのでしょうか。

平田:自分も子育てを経験しているので、その必要性はすごくわかるんです。でも、ゲームの副次効果として、自分からお手伝いをしてくれたり、「こんな仕事やってみたい」と子どもが言ったりすることがある。しかも、「このケーキ、どうやって作ってるか知ってる?」みたいにお子さんから逆に教えられたりする場面が出てくることがある。そういうことが長く使ってもらうために必要なポイントなのかなと。ゲームという疑似体験ではあるんですけど、子どもたちにとってはリアル体験に近い感覚があるので、変なものは作れないなっていう意識は常に持っています。

子どもの意外な一面を知れるかも。ぜひ家族みんなで楽しんで!

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―スタートから10年近く経って、「ごっこランド」が最初のゲーム体験だったというお子さんも増えているのではないですか?

平田:そうですね。今はアプリのレビューも5万件くらいあるんですが、最近は高学年になったお子さんが直接書き込んでくれているものが多くて。すごく長いレビューを書いてくれて、「今は妹がやっているので、できればこういうゲームを追加してください」とリクエストしてくれたり。私たちとしては、ここでいろんな職業に触れてもらうことで、なりたい職業ランキングが色とりどりになるといいなって思っているんです。「意外とこういう仕事好きかも」っていうような、学校や家では気づけなかったお子さんの好きなものがわかったりもするので、おうちの方の時間が許す限りでいいんですけど、なるべくなら一緒にゲームをやってもらいたいですね。

―「ごっこランド」を初めて利用してみようと思った方は、まずどのゲームから子どもに始めさせたらいいでしょうか。

平田:お子さんによって違う部分があるので、ここからやってというよりは、どういうものに興味を持つんだろうということを楽しみに、横についてやってもらうのがいいのかなと思います。意外なものに興味があるんだな、という発見がありますし。そこから双方の会話のきっかけにしてもらえると嬉しいですね。飛行機のゲームをやって興味を持ったら、実際に空港まで飛行機を見に行ってみたりしてみてください。そうやって子どもたちの世界を広げる手助けができたら嬉しいです。

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―今後、「ごっこランド」はどのように展開していきたいと考えていらっしゃいますか?

平田:2023年までに100社くらいの企業さんと組んでゲームを増やしていきたいですね。あとは、「ごっこランド」の中にある「ジモトガイド」というコンテンツを充実させていきたいなと思っています。これは、神戸市だったら、実際に神戸市に住んでいるお子さんとワークショップを開催して、子ども目線で神戸市のガイドを作って公開するっていう内容です。神戸市っておしゃれな街っていうイメージがあって、大人がガイドを作ったらスイーツとかハーバーランドなんかが出てくると思うんですけど、この「ジモトガイド」では神戸市には意外と変な自販機がたくさんあるよ、なんていう情報が上がっていたり。実際に子どもたちに写真を撮りに行ってもらったりもするんですよ。

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―それは楽しそうなコンテンツですね。

平田:いわゆる"子ども目線"のタウン情報で、ザリガニがたくさん獲れる川とかも紹介したり。最近は、マイクロツーリズムという考え方もありますが、そんなにザリガニが獲れるなら一度行ってみようかとか、リアルな体験にも繋がっていったらと。ゲームだけでなく、お子さんが理解できるメディアとしても「ごっこランド」が発展していけばいいなと思っています。

まとめ

スマホを使わずに生きていくのはもはや不可能なこの時代、親としては「子どもたちが安全にスマホを使えるかどうか」が心配ですよね。そのためには、「ごっこランド」などの安全な知育アプリからスマホを体験していくのが安心ではないでしょうか。そして、おうちの方とお子さんの間でルールをきちんと決めて、それを守って使うことが一番大切です。まずは、BIC SIMの定額プランを入れた中古スマホをお子さんに与えて、おうちの方の目の届く範囲で自由に触れさせてみるのはどうでしょう? 遠ざけるよりも、小さい頃からルールを守って使う方法を覚えさせることがメディアリテラシー教育には有効ではないでしょうか。

子どもとスマホの上手な付き合い方

1.幼い頃から安全なアプリに触れる

「子どもにYouTubeを見せるのは罪悪感があるし、勉強系アプリをやってくれたら嬉しいけど、なかなか続かなかったり。とはいえ、無料のスマホゲームを使わせて、気がついたら変なページへ飛んでいても困りますよね」(平田)。であれば、完全に無料で遊べて、子ども向けに特化して作られているアプリを使うのがベスト!

2.アプリを使うルールを事前に決めておくこと

「最初にお子さんと相談して、使い方のルールを決めることを啓蒙しています。子育ての中ではゲームに限らず、どうしても親と子どもの間で約束ごと、ルールを決める必要が出てくるじゃないですか。「ごっこランド」をそういったルール作りの第一歩として活用してもらえたらと思っています」(平田)。

3.デジタルとリアルがつながっていると体感すること

ゲームをすることで、それまで怖がっていた歯医者さんを怖がらなくなったり、嫌いな野菜を食べられるようになったりという効果も期待できるそう。「『ごっこランド』を一緒にやってみると、子どもが意外なものに興味があるんだなという発見もありますし、それを会話のきっかけにしてもらえると嬉しいですね。飛行機のゲームをやって興味を持ったら、実際に空港まで飛行機を見に行ってみたりしてみてください。そうやって子どもたちの世界を広げる手助けができたら嬉しいです」(平田)。

文/末光京子
撮影/岡田佳那子
編集/株式会社LIG