スマホって実は雑菌だらけ?お掃除王子・石黒英雄さんが実践するスマホお掃除術!
誰もが毎日使っているものといえば、スマホ(スマートフォン)。でも、いつも触っているものなのに、スマホのお掃除を心がけている人は少ないのでは? 実は、スマホにはトイレの10倍も雑菌があるという驚きの調査結果もあるんです!さらに、スマホケースを使う人の約4割のスマホケースにカビが生えているというニュースまで! 汚れたスマホを使い続けることで体調に影響が出る可能性があるなんて、ちょっと怖いですよね。
これは何としてもキレイなスマホを心がけたいもの......。でも、スマホってどうやって掃除すればいいの? そこで、『有吉ゼミ』などでお掃除術も披露しているお掃除王子こと、俳優の石黒英雄さんにスマホのお掃除術を伝授していただきます。
石黒 英雄(いしぐろ・ひでお)
1989年1月10日生まれ、栃木県出身。2004年、15歳のときに『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞して芸能界デビュー。ドラマ『ごくせん』第2シリーズ(2005年)に出演し、注目を集める。その後、『エリートヤンキー三郎』(2007年)や『ウルトラマンオーブ』(2016年)のクレナイガイ役など、ドラマや映画などで幅広く活躍する一方、『有吉ゼミ』で披露したプロ級のお掃除の腕前が話題に。短時間で簡単にキレイになる自身の掃除術をまとめた著書『石黒式ヤバイ掃除術』(宝島社)も刊行。10月16日から新橋演舞場で上演される『スーパー歌舞伎Ⅱ 新版オグリ』にも出演が決定している。
スマホがピッカピカに! 石黒さんが試すスマホお掃除術
まずは、基本的なスマホのお掃除グッズをチェック! 家電量販店やドラッグストアなどで気軽に手に入れることができるお掃除グッズを集めて、石黒さんに毎日できるスマホのお掃除方法を実践してもらいます。プロ並みのお掃除の腕を持つ石黒さんも「スマホの掃除って、また新しい掃除のジャンルですよね。僕の中でも新たな発見がありそうです」とワクワクを隠しきれない様子です。
スマホの汚れで一番気になるのが指紋汚れ。さらに夏場は、耳にあてた後に皮脂ベットリなんてことも......。こんなベタベタ汚れがキレイになるのでしょうか?
毎日できるスマホの簡単お掃除グッズ2選
①液晶用 ウェットクリーニングティッシュ
液晶用 ウェットクリーニングティッシュは、拭き取り性能の高い超極細分割繊維をメッシュ状に加工した布を使っているため、優しく拭くだけで汚れがしっかり取れる。水滴を作りにくい液剤を使用していて拭きあとが残りにくいのも嬉しい。拭いたあとは帯電防止効果でホコリがつきにくくなる。デリケートなディスプレイ(反射防止などの特殊な加工がされているもの)にも優しいノンアルコールタイプです。
「もう一瞬! すぐ汚れが取れるし、乾きも早い」と石黒さん。スマホの背面に付いたケースの跡も「(汚れが)取れる取れる! すごく楽しいですね。1枚で十分キレイになりました。でも精密機器なので、なるべく丁寧にやるのが大前提ですよ」
②超速乾クリーニングリキッド&マルチクリーニングクロス
スマホ、タブレット画面用の超速乾クリーニングリキッドと、スマホ、タブレット、パソコンなど様々な液晶に使えるマルチクリーニングクロスを組み合わせて。リキッドの成分はアルコール(エタノール)で、綺麗にするだけでなく除菌効果もある優れもの。クロスは、表面(青色)でゴミやホコリなどを軽く払い、裏面(白色)で指紋や油膜などの汚れを拭き取ることができる1枚2役です。
「このクロスの繊維、いい感じです。まったく違いますね。僕の掃除の基本は、いい洗剤といいブラシとか、その組み合わせを探していくんですけど、このリキッドとクロスは黄金の組み合わせだと思います。汚れも取れるし、掃除した後のスマホの照りが違う!」
週末の念入りなお手入れ用に! スマホの掃除グッズ4選
ここからは、もっと念入りに掃除したい人向けの掃除術を実践します。ちょっと手間をかけることで、日々キレイなスマホで過ごすことができるなら、試してみる価値はあるのでは? 石黒さんも「掃除は部屋だけじゃなくて、こういうIT機器の掃除が流行りそうですね」と語る掃除グッズに注目です!
①除電クリーニングブラシ(コンパクト収納タイプ)
OA・AV機器周りのホコリ・静電気の除去に最適な除電クリーニングブラシ(コンパクト収納タイプ)。両サイドで2種類の毛を切り替えることができる。硬い毛はホコリをかきだすのに、柔らかい毛はデリケートなディスプレイにもってこい。また、帯電防止繊維入りのブラシがホコリと同時にIT機器周辺の静電気も除去してくれるので、ホコリがつきにくくなるという効果も。
最初は2種類の毛を使い分けることがわからなかった石黒さんでしたが、使い方を把握すると「こっちが細かいんだ! わかった、めちゃくちゃ細かいところまで入りますよ!」とテンション急上昇。「ここ写真に撮ってください! 一番汚れてるところがキレイになります」
②指紋コロコロ タッチパネルクリーナース
スマホ画面についた指紋や皮脂汚れを綺麗にしてくれる指紋コロコロ タッチパネルクリーナース。2〜3回コロコロするだけで、画面についた指紋があっという間にキレイに。汚れが取れにくくなったときは粘着テープで汚れを取ってあげたり、水洗いすると、また吸着力がアップするので、半永久的に使えるコスパのよさも◎。
「見た瞬間は、ハイハイ、こういうやつねって思ったけど、これ、衝撃です! 持ち運びも便利だし、イチオシかも。揚げ物屋さんに行ってスマホをテーブルに置いちゃうと、帰ってきたらベタベタなんてことあるじゃないですか。これさえあれば取れますよ! この照り、見てください」とテンションが上がりすぎて、石黒さんの目が一回り大きくなりました!
③無水エタノール
こちらはスマホ掃除グッズではないのですが、水分を含んでいないエタノールのため、水に弱い電化製品や精密機器などの掃除に使えて、皮脂などの油汚れをキレイにできる無水エタノールを使った方法を試してもらいます。電子機器やスマホなどのジャックなど細かい部分の掃除をするときは、細めの綿棒を使って。換気をしっかり行うことと火気には要注意です。大きなホコリや糸くずなどが詰まっている場合は爪楊枝を使いましょう。
「これはグッと奥に突っ込みすぎずに。手前の部分が汚れやすいっていうのもあるので、ジャックの入り口のまわりを優しく掃除しましょう」
④ピカピカウルトラコート スマホガラスコーティング
ピカピカウルトラコート スマホガラスコーティングは塗るタイプなので、どんな機種にも対応できて、スマホの両面を保護してくれる。市販の強化ガラスと同じ硬度で、効果は2年以上持続するというのも驚きです。①スマホのホコリや汚れをとる下処理をした後、②溶剤塗布→③定着液塗布→④定着液を拭き取り乾燥させる、②〜④の工程を3回繰り返す。
複雑な工程にまごつくスタッフを尻目に、「結構、溶剤はたっぷり付いてますね。シートパックくらい潤ってる感じ。強めの溶剤みたいなので、換気には気をつけてくださいね」と言いながら、説明書を読んでサクサク進めてくれる石黒さん。すいません! 作業が終わると「見てください! 買いたてのスマホみたい。触り心地が違う!」と感激した様子。
スマホお掃除の結果・・・
掃除前はあんなに皮脂でベタベタ&指紋だらけだったスマホが、本当に新品のように生まれ変わりました! 石黒さんも「すごい! 見てください! この照り、写真で伝わります?」と興奮を隠しきれないようでした。取材中、掃除に集中しすぎて、スマホ掃除職人と化していく石黒さん。「みなさん、スマホ貸してください」と、現場にいたスタッフ全員のスマホをキレイに掃除してくれました。自分のスマホの変貌ぶりに喜ぶスタッフを見た石黒さんは「渋谷にスマホ掃除のお店出そうかな。みんなキレイにしにくるんじゃない(笑)?」とかなり盛り上がっていました。
眼光鋭く掃除に打ち込む石黒さんでしたが、その集中はカメラが背後から近づいても気が付かないほど。カメラマンが声をかけると、恥ずかしそうに素敵なはにかみ笑顔をくださり、女性スタッフをキュンとさせたのでした(笑)。
もっと石黒さんのことを知りたい!スマホのこだわりインタビュー
スマホってお掃除アイテムが1つあるだけで変わる
―今回スマホをお掃除してみて、いかがでしたか?
石黒英雄さん(以下、石黒さん):スマホの掃除、侮っちゃいけないなと思いました。やっぱりいつも触っているから皮脂汚れが溜まってるんですね。スマホって直接肌に触れるものですし、お掃除アイテムが1つあるだけで全然変わるんだよってことを知って欲しいですね。
―スマホのお掃除グッズを試していただきましたが、お掃除王子の異名を持つ石黒さんのお眼鏡にかなったものはありましたか?
石黒さん:これが衝撃でしたね、「指紋コロコロ タッチパネルクリーナー」!たった2往復コロコロしただけですごくキレイになって。ディズニーランドの新アトラクションに乗ったんじゃないかっていうくらい、テンション上がりました(笑)。あと、「ピカピカウルトラコート スマホガラスコーティング」は、スマホでゲームをやる人にはかなりオススメです! シューティングゲームとかをやっていて、画面の滑りが気になる人にはすごくいいと思いますよ。ちゃんと止まるし、滑らかに動くし。入力ミスも減るんじゃないかなぁ。
―石黒さん自身はスマホのお掃除はしていらっしゃいますか?
石黒さん:家に帰ると必ず、ウエットティッシュと普通のティッシュを組み合わせて拭いています。掃除は面倒っていう人は、「マルチクリーニングクロス」みたいなものを家に置いておいて、寝る前にちょっと拭くだけでも違うんじゃないかな。自分がシャワーを浴びてキレイになったのに、スマホが汚いって嫌じゃないですか。ずっと触っているものだから、そこはちゃんと向き合って欲しいですね。
『ウルトラマンオーブ』のスマホケースがお気に入り!
―スマホでこだわっていることはありますか?
石黒さん:スマホ本体というかケースなんですけど、今使っている『ウルトラマンオーブ』のスマホケースは、自分の意見も反映して作ってもらったものなのでかなり気に入ってます。手に持ったときに隠れないようにイラストの位置を下げてもらったり。色も僕の希望を聞いてもらいました。
―では、スマホの中身、アプリでお気に入りのものってありますか?
石黒さん:ないんですよねー。基本的にTwitterとインスタをやってるくらいなので。新しいアプリをどんどん試すとかはしてないですね。僕はTwitterのヘッダーとかもずっと変えないんですよ。Twitterを始めた10年前くらいから、関ジャニ∞のヤス(安田章大さん)が描いてくれたカメレオンのイラストをずっと使ってます。結構、一途なんです(笑)。
掃除は気が付いたときにやればいいんです
―お掃除に目覚めたのは一人暮らしがきっかけだったそうですね。昔からお掃除自体はお好きだったんですか?
石黒さん:実家暮らしの頃はまったく掃除しなかったんです。でも、中学生の頃は清掃委員をしてました。美術室前のトイレを担当してたんですけど、毎日ピカピカにしてましたね。でも、そのせいか、そのトイレを使う人が増えちゃって、また掃除が大変に......。
―キレイだから居心地がよかったんでしょうね。でも、いざ掃除をしようと思い立っても、初心者はどこから始めていいのかわからないと思うんですが、石黒さんはどこから始められたんですか?
石黒さん:僕の場合はリビングです。お気に入りのスペース、自分がよくいるスペースから始めました。掃除じゃなくても、休日にクッションを日干しにするとか、ちょっとしたことを始めるだけでもいいと思います。片付けたり、掃除したりして、キレイを維持し続けると、やっぱり気持ちも整理されるんじゃないかなと僕は思ってるんですけど、できないときは無理をしなくて大丈夫です(笑)。プレッシャーに思うより、余裕のあるときに掃除して欲しいっていうのが僕の掃除のモットーなので。気が付いたときにやればいいんです。それが一番だと思います!
まとめ
これまであまり意識していませんでしたが、毎日持ち歩いているものだけに、スマホってかなり汚れているんですね。スマホのお掃除ビフォー&アフターを見ると、その違いは歴然! 肌に直接触れるものですから、一日の終わりには自分がシャワーを浴びるように、スマホもきちんとお掃除してあげたいものです。「普段から身につけて使うものに対してどう付き合っていくかを考えたら、まめに拭くって大事ですよね」と石黒さん。いろいろなシーンで使うので雑菌がつきやすいスマホは、除菌をこまめに行い、たまにはお掃除グッズを使ってしっかりとキレイにしていきましょう! 機種やアプリにこだわるように、これからはスマホのお掃除にもこだわってみてはいかがですか?
文/末光 京子
撮影/橋本 千尋
撮影協力/いいオフィス 五反田