Facebook Twitter LINE

BIC SIM powered by IIJ

格安SIMならビックカメラの「BIC SIM」
安心の高品質通話&高速データ通信
 
特集
2020.12.17

GoogleストリートビューでGoToトラベル!ミステリーハンター・篠原かをりさんとバーチャルサファリツアーを体験

コロナウイルス感染拡大の影響により、海外旅行に行くことがむずかしい今、Googleストリートビューを利用して、バーチャル世界旅行を楽しんでいる人が多いのだとか。

今回は「世界・ふしぎ発見!」のミステリーハンターとして活躍し、「女ムツゴロウ」という異名を持つ動物好きの作家、篠原かをりさんと一緒に、Googleストリートビューで動物ハントの旅へ!篠原さんがこれまで訪れた国でのエピソードや、一度は見てみたいイチオシの動物についても聞きました。

というわけでいろいろ教えてくれる人はこちら!

fin_DSC08240.jpg

篠原かをりさん

1995年神奈川県生まれ。作家。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院在学中。幼少の頃より生き物をこよなく愛し、自宅で約400匹の昆虫、ネズミ、モモンガイモリ、ドジョウ、タランチュラなど様々な生き物の飼育経験がある。「生き物をこよなく愛する理系女子」としてクイズ番組「Qさま‼」で優勝。「世界ふしぎ発見!」(TBS系)のミステリーハンターとしても活躍中。著書に『恋する昆虫図鑑~ムシとヒトの恋愛戦略~』(文藝春秋)、『LIFE―人間が知らない生き方』(文響社)『サバイブ<SURVIVE>-強くなければ、生き残れない』(ダイヤモンド社)『フムフム、がってん!いきものビックリ仰天クイズ』(文藝春秋)『ネズミのおしえ ネズミを学ぶと人間がわかる』(徳間書店)などがある。

公式サイト:https://shinoharakawori.com/

自然のスケールの大きさを感じるミステリーハンターの旅

―ミステリーハンターを務めている「世界・ふしぎ発見!」でのレポートがとても面白いです。

篠原かをり(以下篠原):ありがとうございます。最初にお話をいただいたときにはもうびっくりして、何が何やらという感じでした。その前に、「どうぶつ奇想天外」の特番でも海外ロケを経験していたのですが、幼少期にほとんどテレビを見ずに育った私が見ていた数少ない2つの番組からお声がけをいただけて......不思議な気持ちになりました。

―これまで南米スリナムやガイアナ、タイ、ベルギー、エジプトなど、ミステリーハンターとしてさまざまな国に行かれています。

篠原:私は人間の文明がないような、ジャングル担当です。その中でも思い出深いのはガイアナですね。広い草原の中にワニがわんさかいる川があって、その周りに木が少し生い茂っているだけで、あとは広い空と大地しかない。ふと見るとアリクイがいたり、息絶えた巨大なワニの骨があったり。ワニのいる川を小さな船に乗って進んで行くのですが、スリルがすごかったです。夜は星がものすごくて「星ってこんなにあったんだ!」と思うほど。これまでたくさんの国を撮影してきたカメラマンさんが、「トップクラスに星が美しい」と言っていました。自然のスケールの大きさを感じましたね。

―ワニ以外に気になった動物はいましたか?

篠原:オオカワウソです。実はオオカワウソは、「アマゾン(or南米)の川の頂点捕食者」と言われていて、ワニすらも倒すほど獰猛なんです。私も以前、図鑑で見て怖い印象を持っていたのですが、ガイアナで泊まった山小屋に保護されていた2頭のオオカワウソの子どもがすごく可愛くて、思っていたのと違うなと。キュウキュウ言いながら魚をくれる人の後ろを付いて歩いていて、ウナギイヌみたいな感じで(笑)。知識として得るものと、実際に見るものは違うことを実感しました。

Fin_DSC08113.jpg

―海外に行くときには、現地の名所や歴史、特産品、お土産、通信環境、文化的タブーを調べていくそうですが、どのように調べていくのですか?

篠原:本があるところは『地球の歩き方』のような本で調べますが、これまでに行った場所のほとんどは本もなくて......。そういう国は外務省のサイトで世界情勢を確認したり、世界中を旅している方のブログを見たりして調べています。

―歴史や文化などを調べてから行くと、その国にぐっと愛着が湧きそうですね。

篠原:私はクイズが好きだったので、どの国も一つ二つは知識がありました。スリナムは南米唯一のオランダ圏で、さまざまな人種が混在している国。ガイアナは唯一の英語圏で、人民寺院事件で宗教的な一騒動があった国ということは知っていたのですが、実際に訪れてみると、自分の生活とはかけ離れていても同じように時間が流れていて、同じように生活している人がいる。そしてさまざまな動物がいるんだと、現実的に思いを巡らせることができるようになりました。

バーチャルサファリツアー、まずはアフリカへ

―最近では、コロナウイルスの影響で海外旅行に行けないので、Googleストリートビューを使い、リモートで世界旅行を楽しんでいる人が増えているそうなんです。

篠原:そうなんですね。知らなかったです。Googleマップを使えるか使えないかぐらいの知識しかないので、今までGoogleストリートビューを使ったこともありませんでした。インターネットもSNSや調べものに使うくらいです。

fin-color_DSC08162.jpg

―今回はGoogleストリートビューを使って、アフリカのサバンナにいる野生のゾウやキリンなどの動物を探す、バーチャルサファリツアーを一緒に体験してみてください。

スクリーンショット 2020-11-18 14.57.37.pnghttps://www.google.com/maps/about/behind-the-scenes/streetview/treks/samburu-kenya/

篠原:私はアフリカらしいアフリカに行ったことがないので、一度は行ってみたいですね。そもそも、大きい動物がいる場所にあまり行ったことがなくて。実際見てみたら大型動物の群れはすごいインパクトだと思うので、ぜひ見てみたいです。

スクリーンショット 2020-12-09 18.19.17.png

―サンブルのゾウの家族の様子が見られますね。矢印を押すとその空間で移動できますよ。

スクリーンショット 2020-12-09 18.25.37.png

篠原:ホントだ!奥に行くとゾウの群れに子どものゾウがいますね!

スクリーンショット 2020-12-09 18.37.27.png

篠原:左下にある地図を最大化すると地図を見ながらいろんなところへいけるんですね。実際に旅しているみたいです。

―ケニアだと、ゾウやシマウマの写真が多いですね。

篠原: シマウマは意外と見た目に反して気性が荒いので、人間が家畜化できないらしいんです。実際に聞いたことはないのですが、「ワンワン」と鳴くと聞いたことがあります。一度聞いてみたいですよね。この間、ラッコの鳴き声を初めて聞いたんです。ウミドリのように「ミーミー」と鳴いていました。ちなみにキリンは「モー」と鳴くらしいです。

fin_DSC08173.jpg

―動物豆知識が次々と飛び出しますね! Googleストリートビューでどんな動物が見たいですか?

篠原:ハイエナが好きなので、ハイエナが見たいです。ハイエナは屍肉を食べる印象が強いですが、実は自分で狩りをするのも得意なんですよ。動物は大体後ろ足が長いのですが、ハイエナは前足が長くて、他の動物と比べると歩き方がぎこちなくて。そういうところも好きです。あとは、アフリカだとツチブタが好きですね。ツチブタはブタではないのですが、ブタに似ているからとツチブタと名付けられたんです。

―かわいい! アリクイみたいですね。

篠原:アリクイに近い仲間です。頭蓋骨がとても弱くて、攻撃されると頭を保護するために、ひっくり返って足をジタバタさせるんです。なんでここまで生き延びてこられたんだろうと思うような動物で、とても愛おしいというか。偶然生き延びてきた生きものという感じがしますね。以前、アフリカにいらっしゃった人に話を聞いたら、ツチブタは夜行性で単独生活をしているから、出会うのはすごくむずかしいそうです。

―次はガラパゴス諸島を見てみましょうか。

スクリーンショット 2020-11-18 19.04.43.pnghttps://www.google.co.jp/intl/ja/maps/about/behind-the-scenes/streetview/treks/galapagos-islands/

篠原:ウミイグアナとかも見られるんですか? すごい時代ですね。

―最近では海の中も解禁されて、沖縄なども追加されたそうです。他にはどんなところが見たいですか?

スクリーンショット 2020-12-09 18.44.21.png

篠原:動物は写っていないのですが、私がミステリーハンターとして訪れたガイアナの大きな滝の写真がありました。(写真を指差しながら)手すりなどは一切なく、現地で調達したロープを腰に巻いた状態で、このあたりから滝を見ました(笑)。この滝は、木のタンニンが溶け出して少し茶色いんです。澄んだ滝よりも豪快な印象で、すごく良かったです。滝壺を覗き込むと高低差がありすぎて下のほうに虹が見えるんですよ。この滝には、葉っぱと葉っぱの間にたまった水の中で一生を過ごす真っ黄色の小さなカエル「ゴールデンフロッグ」がいました。

ストリートビューで見ると、海外へ行きたい気持ちが高まる

―いかがでしたか? 世界各地の様子がすぐに見られるのはすごいですよね。

篠原:あっという間に時間が過ぎてしまいそうだなと。見ていたら夢中になって、気づいたら夕方......なんてことになりそうな気がします。アフリカとかはこういうご時世じゃなくても行くのにはハードルが高いので、こうやって見られるのは嬉しいです。実際の野生個体を見ることができるし、探す楽しみもある。ジャングルで動物を探すとなかなか見つからないのですが、見られたときの喜びは大きいので、それと似た気分が家で味わえて、楽しかったです。ただ、これまで行ったことのある国を懐かしみたいなと思って検索したのですが、秘境すぎて載っていませんでした(笑)。「ここの山小屋に行ったな」とか、「この木、覚えてる!」みたいなことも今後はやってみたいです。

fin_DSC08176.jpg

―なかなか旅行に行けない状況ですが、今行きたいところはありますか?

篠原:今行きたいのは兵庫県宝塚市です(笑)。宝塚が大好きなので、宝塚大劇場に観に行きたいです。東京の劇場には最近ようやく行けたのですが、気軽にはいけないのでもっぱらDVD鑑賞しています。ただ、私はもともと家にいたいタイプなので、いくら引きこもっていても大丈夫なんですよね。もちろん、旅行に行けば行ったで楽しいのですが、自分から「どこかに行こう」とはあまり思えなくて。

―インドアな篠原さんには、リモート海外旅行はぴったりですね。

篠原:そうですね。私はラーメンを食べる前にラーメン漫画を読むのが大好きなんです。行く前にモチベーションを上げて、最大限に気持ちを高めたいというか(笑)。だから、Googleストリートビューで見ると、行きたい気持ちが高まりました。今後は、「ふしぎ発見」のロケ地の予習にGoogleストリートビューを活用させていただこうと思います。

南米最後の秘境ガイアナの通信環境

―海外での通信環境では、どんなものを使っているのですか?

篠原:グローバルにどこでも通じるWi-Fiルーターを持って行って、現地でパケットを買っています。それでおおよそ困らないのですが、ガイアナでは首都のジョージ・タウンはWi-Fiがつながるのですが、私が滞在したのは首都から30分〜1時間ほどセスナに乗って行くジャングルだったんです。衛星から現地時間の深夜12時〜朝の5時まで送信されるWi-Fiを拾わなければならなくて。野生動物を見るには、大体、活動が活発な朝5時くらいに出発するんです。睡眠もとりつつ、日本に連絡もしなきゃいけなかったので、早めに寝て4時に起きて連絡をしていました。時差もあり、到着してから長い間、事務所のほうに連絡ができなかったので、心配されてしまって。私は元気に過ごしていたのですが、伝える手段がないのは困りましたね。

―スマホが使えずに困ったのは事務所への連絡ぐらいですか? 

篠原:あとは実家から送られてくる犬の動画が見られなかったことぐらいですかね(笑)。でもやっぱり、スマホが使えると便利ですよね。下調べはしていくものの、現地でどのような動物に会えるかわからないので、Wi-Fiがつながる環境だったら、「今の何だろう?」とか、「何だったっけ? 思い出せない!」と思ったときにすぐ調べられますから。現地の研究者の方から学名で言われたときにも、わからないので調べたいですし。あとは英語が堪能ではないので、スマホがつながらないところではただただ無力です(笑)。例えば、「この虫のオスは成虫で蛾になって、メスはサナギの中に留まりますか?」といった質問をしたいときには、翻訳機能はすごく便利ですよね。

―格安SIMは使ってみたいと思いますか?

篠原:弟が格安SIMにしていて、「絶対にそのほうがいい」と教えてくれるのですが、機械に弱いのでなかなか変えるきっかけがなくて。変えたほうが良いのだろうな......と思いつつも動き出せていない感じです。

fin_DSC08079.jpg

子どもたちに動物を好きになって欲しいという思い

―そもそも篠原さんはどうして動物好きになったのですか?

篠原:横浜出身なので、自然豊かな環境で育ったわけではなかったのですが、野毛山動物園が大好きで、週に1、2回は連れて行ってもらっていました。ライオンやゾウ、キリンもいる立派な動物園で、触れ合えるひよこやウサギもいるのに無料なんです! 物心がついたときには動物園が大好きで、動物がいる場所は楽しい場所、いない場所はつまらない場所と思っていたくらい。でも毎日動物園に行けるわけではないので、日々の中で少しでも動物の知識を得るために、動物の図鑑を本のつなぎ目が解けてしまうくらい毎日読んでいました。

―動物の魅力はどんなところでしょうか?

篠原:予期しない動きをするところが好きです。今、実家では犬を飼っていて、私は犬が大好きなのですが、友人に犬がすごく嫌いな人がいて。「犬には性格があるわりには理性がなくて、生命力が爆発したような動きをするところが嫌い」だと言うんです。犬が嫌いなのに、犬のことをよくわかっているなと(笑)。私は動物が食べものを食べたり、喜んだりする生命力に溢れた瞬間がとりわけ魅力的に感じます。

―本当に動物が好きなんですね。

篠原:映画やミュージカルなど、成長とともに好きなものが増えては来ましたが、10歳くらいまでは動物以外に好きなものがなかったので、動物と出会わなかったら楽しくない生活を送っていただろうなと。だからこそ、子どもたちにも動物の魅力を伝えたいという気持ちが強いです。

―篠原さんがそうだったように「もっと知りたい!」と思う子もいるかもしれないですもんね。

fin-_DSC08051.jpg

篠原:実は今、絶滅の危機に瀕している動物がとても多いんです。100年くらい前は1年に1種くらいだったのが、今は1時間に4種ほどが絶滅するような時代で、今こうしている間にも出会えなくなってしまう動物がいるんです。ただ、いきなり「動物を守らなきゃいけない」ということを伝えてもピンと来ないですし、押し付けたくはないので、まずは第一歩として、動物は面白くて素晴らしいということを知ってもらいたい。いずれは一緒に動物たちを守っていく仲間になってくれたら嬉しいですが、まずは動物に興味を持ってもらって、好きになって欲しいです。

―アフリカの国立公園のストリートビューも、ゾウなどの動物保護の運動のために始まったプロジェクトのようです。

篠原:かわいい動物は注目されて保護の対象になることが多いのですが、見た目がかわいくない動物は保護されにくいんです。例えばハゲワシは、「サバンナの掃除屋」と言われていて、動物の屍肉を食べるので羽毛に雑菌がつかないよう、衛生のためにハゲているんです。ハゲワシがいなかったら死体はそのままになり、疫病が発生して食物連鎖も回らなくなるのでとても重要な動物なのですが、かわいくないので保護されにくくて。

反対にパンダは動物保護基金ロゴマークになるほどかわいいので、絶滅危惧種から脱出することができました。それももちろん素晴らしいことなのですが、私はかわいいだけじゃない動物の魅力も伝えたいと思っています。

まとめ

Googleストリートビューを使えば、世界各国へひとっ飛び。まだまだ海外旅行に行くのがむずかしい日々は続きそうですが、ぜひ気分だけでも味わっていただければと思います。

アフリカやガラパゴス諸島、自身も訪れたというガイアナの風景を見て、キラキラと目を輝かせながら動物との思い出を語ってくれた篠原さん。今回をきっかけに、また時間のあるときにはバーチャルサファリツアーをしてみたいとのこと。

ちなみに篠原さんの国内でのオススメの動物スポットは、イケメンゴリラで有名になった東山動植物園奈良公園。夏場には奈良公園にフンゴロガシの仲間のオオセンチコガネという糞虫を取りに行っているのだとか。奈良は金魚も有名で、金魚すくいが大好きな篠原さんは、金魚すくいの大会にもいつか出場したいと野望を語ってくれました。

現在は修士論文のためにお休み中ということですが、篠原かをりチャンネルもとても面白いのでぜひのぞいて見てください。動物のことがもっと知りたくなりますよ!

文/石本真樹
撮影/岡田佳那子