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【もしもスマホがなかったら】20代のZ世代はスマホなしで東京を巡れるのか?

【もしもスマホがなかったら】20代のZ世代はスマホなしで東京を巡れるのか?

我々はスマホに頼りすぎていないか......?スマホなしで1日を過ごしてみることに

ある晴れやかな春の日に、僕の上司であるジョニーさんが地響きのような唸り声をあげていました。

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ジョニー:ぐぬぬぬぬう......。

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イチロー:どうしたんですか、ジョニーさん、そんな野太い唸り声だして。スマホのバイブ音かと思いましたよ。
ジョニー:おお、イチロー。

登場人物紹介

イチロー イチロー
この記事の主人公。Web制作会社の営業として新卒入社し、バリバリ契約を取る期待のルーキー。スマホで車を買う現代っ子。
ジョニー ジョニー
イチローを一人前の営業マンに育て上げた上司。昭和に生まれ、昭和に愛された男。

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ジョニー:イチロー、これ読めるか?

差し出されたスマホには「玉蜀黍」と書かれていました。

イチロー:ぎょく......しょく......ウヌ?
ジョニー:「とうもろこし」だよ。じゃあこれは?

続いて出されたのは「章魚」。

イチロー:しょう......ぎょ?
ジョニー:「たこ」だよ。
イチロー:僕、ちょっと漢字は苦手で......。それがどうかしたんですか?
ジョニー:俺たちはスマホに頼りすぎてると思うんだよ。簡単に変換できるから、漢字を覚える必要がなくなっただろ?
イチロー:まあ、そうですね。ピンとこない例題だったけど。
ジョニー:だからさ、イチロー。スマホを捨ててみないか?
イチロー:え!!

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ジョニー:イチローはスマホネイティブ世代だからな。スマホなしで生きていけないだろ。
イチロー:いやあ〜考えられないですね。
ジョニー:そのスマホ依存が成長の足かせになってるんだよ。スマホを捨てることで営業として一皮むけるんじゃないか?
イチロー:......はっ!

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イチロー:分かりました! ジョニーさん! 俺、スマホ捨てます!

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こうして僕はスマホを置きました。
スマホなしで1日を過ごしてみることになったのです。

神頼みだ!明治神宮前のパワースポットで運をもらいにいこう!

スマホ依存を断ち切るため、僕はスマホなしで都内を巡ることにしました。埼玉出身の僕にとって、東京の路線図はまるで迷路。特に地下鉄はどこで乗り換えたらいいのか、想像もつきません。
だからこそ、スマホなしで都内を回ることができれば大きな成長につながるはずです!

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まずは会社の最寄り駅である、新御徒町駅にきました。

イチロー:これからどこに行こうかな。そうだ、企画の成功をお願いするために有名な神社かお寺に行こう!

とりあえず神社かお寺に行くことに決めたものの、東京に詳しくない僕はどこにあるのか分かりません。浅草にある浅草寺は有名だけど、おみくじで凶ばかり出るらしいし、せっかくならちょっと離れた場所に行きたい。

イチロー:それなら明治神宮かな。一回行ったことあるから辿り着けるはずだ!

ということで、新御徒町駅から原宿駅に向かうことに。いざ切符を買おうとしたところ、僕はさっそくスマホを置いてきたことを後悔しました。

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イチロー:都営大江戸線からJRってどこで乗り換えればいいんだ!?

原宿はJRだから、とりあえず新宿まで出られたら一本で行けるはず。まずは新宿駅まで向かうことにしました。
しかし、都営大江戸線の路線図を見ると、都庁前のあたりで道が分かれていそうです。

イチロー:この輪っかみたいな路線図は何事!?

10.png引用:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/stops/popup_oedo.html

イチロー:たぶんだけど、都庁前を切り返しにして、西新宿駅五丁目に向かう電車と、新宿駅に向かう電車があるんじゃないか?

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イチロー:よし! 飯田橋経由の都庁前方面に乗って、都庁前で乗り換えよう。

こうして僕は切符を買って、都営大江戸線に乗り込みました。普段はモバイルSuicaを使っているから、切符を買うのもものすごく久しぶり。このペラペラな紙一枚を目的地まで失くしちゃいけないなんて、地味にプレッシャーです。

イチロー:......スマホがないと電車の中もヒマだな。

いつもは電車の中でSNSウォッチングをしている僕。スマホがないと手持ち無沙汰で、電車の中にある広告すべてに目を通してしまいました。

イチロー:メンズ脱毛、僕もしようかな......。

なんて考えているうちに都庁前に到着!
乗り換えのタイミングを逃さないように、ちゃんと電車のアナウンスを聞いてなきゃいけないのも緊張しました。普段は乗換案内アプリが一駅前でアラートをくれるからボケーッとしていられるのに......。

六本木経由の大門方面に乗り換え、一駅で新宿駅に到着。どうやら僕の読みは当たっていたようです。都営大江戸線の新宿駅からJR新宿駅は地味に距離があるものの、なんとかJR山手線に乗り込むことができました。

「新御徒町→原宿」の移動ルート

移動経路

新御徒町駅
↓都営大江戸線・飯田橋・都庁前方面
都庁前駅
↓都営大江戸線・六本木・大門方面
新宿駅
↓JR山手線内回り・渋谷・品川方面
原宿

そしてほどなくして......

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原宿駅に到着!

イチロー:ふう。なんだかいつもよりドッと疲れた気がする。5キロぐらい痩せたんじゃないか?

なんとか原宿駅に辿り着いた僕ですが、あとで調べてみると別ルートもあったことが発覚!

都庁前まで行かなくても、新宿西口で降りれば歩いてJR新宿駅まで行けたのです。このほうが乗り換えが少ないし、時短になったかも......。スマホさえあれば調べられたのに!

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イチロー:まだまだ挫けちゃダメだ! 東京屈指のパワースポット、明治神宮で力をもらおう。

そうして明治神宮の境内をどんどん進んでいく僕。都心とは思えない厳かな雰囲気に心が癒されていきます。木々が風に揺れ、気持ちがいい空気です。

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イチロー:うわ〜迫力がある! 写真を撮ろうかな。

......そう思った瞬間、スマホが手元にないことを思い出しました。そう、スマホをカメラ代わりにしていたから今は写真すら撮れないのです。

しかし、明治神宮は大正9年創建。スマホはもちろん携帯電話もない時代です。そう考えると、むしろ明治神宮にスマホを持ち込まないのは当然のような気がしてきました。負け惜しみではありません。

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企画の成功を祈願したあと、せっかくだからおみくじを引いてみました。励みになることが書いてあるといいのですが......。

イチロー:なになに......「何事も行き過ぎはよくない。特に言葉については、軽々しく口に出してはいけない」......。

!!
もしかして、スマホ依存をやめたいからといって「スマホを捨てる」宣言するなんて、行き過ぎだということでしょうか。た、たしかにもうスマホが恋しくはなっているけれど......。

しかし、ここで負けてはいられません。憧れの上司、ジョニーさんに認めてもらうため、次なる場所に向かいます。

ジョニーさんにスイーツを買おう!六本木のアマンドへケーキを買いに

日頃の感謝を込めて、ジョニーさんになにかお土産を買いたいと思います。

イチロー:ジョニーさんはなにが好きなんだろう。いつもバブリーにお酒を飲んでいるイメージだけど。バブリー......お酒......六本木だ!

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東京に慣れていないとはいえ、六本木がJR山手線ではないことはなんとなく分かります。

イチロー:六本木はおそらく東京メトロで行けるはず! 今度は明治神宮前駅から電車に乗ろう。

そして再び路線図を眺める僕。

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イチロー:なんだこれ?

18.png引用:https://www.tokyometro.jp/station/

緑、茶色、赤など、さまざまな路線がくんずほぐれつして、昼ドラの人間関係ぐらい絡まり合っています。

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イチロー:乗換案内アプリを見ようっと......あ!!

そうでした。スマホがないんでした。
仕方がないので路線図をじっくり見て、活路を見出します。

イチロー:まず、六本木が灰色の線で......日比谷線か。日比谷線と副都心線がつながるのは......中目黒だ!

明治神宮前駅から東京メトロ副都心線で元町・中華街行きに乗り、中目黒で乗り換えて、日比谷線の南栗橋行きに乗りました。

「明治神宮前→六本木」の移動ルート

移動経路

明治神宮前駅
↓東京メトロ副都心線・元町・中華街行
中目黒駅
↓東京メトロ日比谷線・南栗橋行
六本木駅

イチロー:だんだん路線図を見て電車に乗るのも慣れてきたな。携帯電話ができる前はみんなこうして切符を買っていたのかと思うと、つくづく便利な時代になったもんだ......。

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そして六本木に到着! 大きなビルが立ち並んだ「THE・都会」な雰囲気に圧倒されてしまいます。

イチロー:ジョニーさんになにを買って帰ろうかな。お酒ばかりだと体が心配だし......。そうだ! たまにはスイーツを買って行こう!

六本木といえば「アマンド」という老舗ケーキ屋があると昔、テレビで見たことがあります。僕はそのアマンドを目指してみることにしました。
とはいえ、ノーヒントでは辿り着ける自信がありません。どうしたものかと悩んでいると、街中に電子掲示板を発見!

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イチロー:よし! ここに登録されているカフェを見てみよう。老舗だからきっと入っているはずだ。

しかし、電子掲示板に登録されているカフェやレストランの中にアマンドは見当たらず......。仕方なく、勘で六本木を歩き回ってみることにしました。

イチロー:地図もスマホもなく、勘だけでケーキ屋さんを探すなんて。さすがに無理ゲーなのでは?

歩きつづけ、もはやこれまでかと思ったとき......

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イチロー:!! もしかして、あれは! アマンドだー!

ぐるぐると歩きつづけて、最初の駅の方面に戻ったところ、アマンドを発見! 駅から出てすぐの場所にあったなんて。灯台下暗しとはこのことか。

イチロー:ジョニーさんが好きそうなのは定番のショートケーキかな。あ、PayPay使えますか? って、ダメだ! スマホがないんだった......。

PayPayを愛用しているから、ついキャッシュレスで済ませようとしてしまった。現金を持っていてよかった!

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紆余曲折がありつつも、六本木の有名店アマンドでケーキをゲット! これで疲れたジョニーさんを元気にすることができるはずです。

最後の試練!ジョニーさんと新宿駅で待ち合わせ

次はジョニーさんと一緒に営業に行くため、新宿に向かいます。六本木から新宿は都営大江戸線で一本! 今日だけで都営大江戸線マスターになった気がします。

「六本木→新宿」の移動ルート

移動経路

六本木駅
↓都営大江戸線・都庁前・光が丘方面
新宿駅

イチロー:電車の路線図を見るのは慣れてきたけど、電車の中はやっぱりヒマだなあ。意外と混んでいて椅子に座れなかったし。

僕がいつも使っている乗換案内アプリは空いている車両も分かるため、座れる車両を選んで待つことができるんです。普段できることができないのは地味にストレスを覚えます。

そしてあっという間に都営大江戸線の新宿駅に到着! ジョニーさんには「13:20にJR新宿駅の南口集合」と言われています。

イチロー:あと10分ぐらいあるし、余裕で間に合うはず!

そう思って歩き始めるも、JRの南口ってどこ!? なんか都営大江戸線って深くない? 長いエレベーターに乗って地上まで上るも、JRの南口がなかなか見当たりません。

イチロー:JRの改札が見えるけど西口って書いてある......新宿って改札多すぎない!? 魔窟か??

歩き回っているうちに時間がどんどん過ぎていく......。

イチロー:やばい、間に合わないかもしれない! ジョニーさんに連絡しなきゃ! ってスマホないじゃん!

絶望に打ちひしがれながら歩き回ること、およそ10分。

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イチロー:なんとか新宿駅のJR南口に着いたー!!

よく訪れる新宿駅も、今日はなんだか輝いて見えます。スマホなしで都内を巡ることがこんなに大変だったなんて。僕がいつもどれだけスマホに頼っているか痛感しました。

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ジョニー:学んだようだな。
イチロー:!! ジョニーさん!

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ジョニー:今のイチローになら、スマホを渡してもいいだろう。
イチロー:......ありがとうございます!

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1日ぶりに返ってきた僕のスマホ。こんなに小さな機械に、僕はどれだけ助けられているんだろう。今日のいろんな困難を通して、スマホのありがたみが身にしみました。

当たり前になっていた便利さは、当たり前じゃないんだ!

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ジョニー:いい顔になったな。
イチロー:ジョニーさん......。
ジョニー:俺たちはスマホを使っているんだ。使われてるんじゃない。自分で考える力を取り戻してほしかったんだよ。

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イチロー:僕......僕、今までスマホに頼りっぱなしで、自力で問題を解決するのをサボってました! 今回、自分でいろいろ考えて分かったんです。スマホを完全に捨てる必要はない。上手に使うのが大切なんだって。
ジョニー:成長したな!

まとめ

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こうして僕はスマホなしで都内を巡ることに成功しました。その道中は、いかにスマホが僕の生活を支えてくれていたか実感することばかり。

今回、スマホなしで過ごすなかで、「なにを選ぶか」「どこに行くか」、自力で考えることが増えました。いつもスマホが決めていてくれたことを自分で判断するのは、自分自身と向き合う貴重な時間でした。

今日、スマホがないことで起こったトラブルはこちら

  • 乗るべき路線がわからなかった
  • モバイルSuicaが使えなかった
  • 明治神宮の写真を撮れなかった
  • 電車の中でヒマを持て余した
  • 新宿西口から歩いた方が早かったのに新宿駅まで乗って時間がかかった
  • アマンドの場所が調べられなかった
  • PayPayが使えなかった
  • ジョニーさんに連絡ができなかった

ざっと出しただけで、これだけの不便が発生しました。恐ろしい......。

スマホを持っていても、データ通信容量を使い切ったらスマホがほとんど使い物にならなくなってしまいます。そう考えると、データ通信量を自分に合ったものにするのはとても大事なことですよね。ライフスタイルに合わせてプランを見直しながら、スマホとうまく共存していこうと思います!

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文/石島エリー
撮影/藤井洋平
編集/株式会社LIG