iPhone卒業しました!Androidスマホに乗り換えて見えてきたメリット・デメリット
本記事の最新版となる「iPhoneからの卒業 2022年のAndroid端末への機種変更は簡単!」もぜひご覧ください!
僕はこれまで、見た目のスタイリッシュさや、iTunesの便利さからずっとiPhoneを使い続けていたのですが、先日愛用していた「iPhone XR」の調子が悪くなってしまって......。
修理に出そうか、新しく出たiPhone 11にしようか悩んでいたんですが、最近iPhoneからAndroidに乗り換えた人の話、よく聞くんですよ。
その人たちの話を聞いてみると、確かにiPhoneと比較してスペック面でも遜色のないAndroid端末が続々と出てきていて、しかも価格もリーズナブル。
とは言え、スペックはもちろん、iPhoneに匹敵するブランド感も兼ね備えた端末なんてそうそうあるはずが......なんて思っていたら、見つけちゃいました! あのGoogleが独自に開発しているという高スペックスマホ「Google Pixel」シリーズ。
今回は僕がiPhone卒業を決めるまでと、乗り換えてから気づいたAndroidのメリット・デメリットや格安SIMで機種変更する場合の注意点をご紹介したいと思います。
iPhoneとAndroidを比較して選んだのは・・・
まずは、スペックや料金など、数字的なところからiPhoneとAndroidを比較してみることにしました。取り上げる機種は、僕がこれまで使っていた「iPhone XR」と、「Google Pixel 3」です。最近Google Pixel 4が発売されましたが、最新機種は当たり前にいいはずなので、iPhone XRと同じくらいの時期に発売された一世代前のPixel 3と比較します。
モデル | Pixel 3 | iPhone XR |
---|---|---|
価格(税別) | 104,500円(64GB) 117,700円(128GB) |
93,280円(64GB) 99,880円(128GB) 111,980円(256GB) |
画面サイズ | 5.5インチ | 6.1インチ |
本体サイズ | 145.6×68.2×7.9mm | 150.9×75.7×8.3mm |
重量 | 148g | 194g |
CPU | オクタコア | ヘキサコア |
Snapdragon 845 | A12 bionicチップ | |
RAM/ROM | 4GB/64GB・128GB | 約3GB/64GB・128GB・256GB |
解像度 | 443ppi | 326ppi |
コントラスト比 | 100,000:1 | 1,400:1 |
アウトカメラ | 12.2メガピクセル | 12メガピクセル |
インカメラ | 8メガピクセル | 7メガピクセル |
顔認証/指紋認証 | 指紋認証(背面) | 顔認証 |
こうして見比べてみると、価格面は若干、iPhone XRが安い程度で、両者にあまり差はない??
画面サイズや本体サイズはPixel 3のほうがコンパクトで、実際に持ってみても軽く、自然と手にフィットする感じがします。それでいて、解像度はiPhone XRの326ppiに対してPixel 3は443ppiとかなり高く、画面の鮮やかさの違いは一目瞭然。CPUのコア数はiPhone XRが6つ、Pixel 3が8つで、同時に処理できるデータ量の指標となる「RAM」もiPhone XRが約3GB、Pixel 3が4GBと、全体的な処理のスペックはPixel 3が上のように見えますね。
そんなに価格の違いもない上、タイミング良く「Google Pixel 3」が割引されていたので、先にAndroidに乗り換えていた勢の勧めもあって、今しかない!と心を決めて、iPhoneを卒業して、乗り換えを決行しました!
Androidに機種変更してわかった魅力・メリット
ここからはPixel 3のレビューを交えながら、最近Androidが気になる、iPhoneを卒業しようかな......と考えている方に向けて、使ってみた感想を書いていきます。
①自由度が高いホーム画面
Pixel 3のホーム画面を見ると、あ、鮮やか......! iPhoneと比べて青色の発色が強いような気がします。画面全体の明るさや鮮やかさが際立っている感じです。
ホーム画面で便利だったのが、画面下にあるGoogleの検索バー。ここから検索ワードを入力して直接ページを開けるのはサクサク感があって良いですし、ブラウザを開くという一手間を省けるというのは想像以上に快適でした。
また、アプリの配置もiPhoneは画面左上から自動で整列され、順番を入れ替えられるだけですが、Pixel 3はそうした制限がなく、画面の好きなところにアプリを配置できます。
個人的に、よく使うアプリの位置や、壁紙の見え方にはこだわりたいタイプなので、この機能はかなり嬉しい......! 自分の好きなアイドルやキャラクターを壁紙にしている人は、顔が見えるように配置することもできる......!
色味などはPixel 3の仕様もありますが、ホーム画面のカスタマイズをしたい人にとって、Androidは総じて自由度が高くストレスフリーな仕様になっていると感じました。
②Apple MusicでiTunesの曲が聴ける!
iPhoneユーザーがAndroidへの乗り換えを考えるときに、真っ先に不安になるのが「iTunesで購入した音楽はどうなるの?」ということ。僕自身、iTunesの存在がiPhoneを継続的に利用する大きな要因となっていたので、この問題は気になるところでした。
しかし、Android版の「Apple Music」で、iTunesで購入した音楽を同期させてPixel 3でもそのまま聴くことができたんです!
今回、僕は曲をクラウド上にアップすることで同期しましたが、パソコンを介してiPhoneからAndroidへ曲を移行させる方法など、他にもいくつかiTunesを引き継ぐ手段はあるので、「Androidに乗り換えたせいでiTunesの曲が聴けなくなった」という心配はいらなさそうです。
ただ、Android版のApple Musicは、再生画面に音量調節のバーがないなど、iPhone版とは使用感が異なる部分があったので、そこは慣れが必要になるかも。
③AIを駆使した美麗な写真
最近の高スペックなスマートフォンはカメラ性能に特に力を入れているものですが、その多くがデュアルレンズを採用する中、Pixel 3はあえてシングルレンズを採用しており、AIを駆使した撮影補助によって美麗な写真を実現してくれます。
▲上がiPhone XRで下がGoogle Pixel 3
iPhone XRのほうが一見明るく見えますが、実際の色味を再現できているのはGoogle Pixel 3だと思いました。
さらに遠くのほうに写っているスカイツリータワーが、iPhone XRでは白くぼやけているのに対して、Pixel 3はハッキリとスカイツリーの格子状のデザインが確認できます。
あと Pixel 3は撮影しているときは失敗したかな......って思った写真も、カメラロールでチェックすると綺麗に撮影できていることがあり、これがAIの撮影補助か!と感動しました。
また、写真はPixel 3で撮影した写真は自動でGoogleフォト上に保存されるため、容量の心配をせずにどんどん写真を撮れるというのも何気に嬉しいポイントでした。Pixel 3に限らず、AndroidはSDカードを差し込むことができるので、本体の容量が少なくとも大きなデータはSDカードに移していくことも可能です。
④随所に感じられる使い心地の追求
iPhone XRには顔認証ロック機能が付いている一方、Pixel 3にはホーム画面下に指紋認証ロック機能が付いているのですが、その指紋認証ボタンが本体背面にもあるというのが思った以上に便利! 端末を持ち上げたそのままの流れで認証に入れる上、認証スピードも早い。こうした細かな部分にも使い心地の追求がなされているのは、間違いなく使用中の快適度アップにつながっていると思いました。
▲ちょうど持ち上げたところにあるPixel 3の指紋認証ボタン
ちなみにPixel 3はホーム画面下にホームボタンがあり、長押しすることでボタン1つでできるスクリーンショットができ、ホームボタンの2回押しをすれば素早くロック状態からのカメラ起動ができるという、快適な仕様もポイント高かったです!
また、Googleが開発しているスマホなのだから当たり前なのですが、「Googleカレンダー」や「Googleニュース」といった関連アプリとの相性が良く、サクサク動いてくれますし作業効率も上がります。iPhone時代はあまりGoogleアプリを活用していませんでしたが、Pixel 3では最初にGoogleアカウントを登録してスムーズに関連アプリが利用できるようになっているので、これを機にほとんどのアプリをGoogle提供のものに統一しました。
▲Pixel 3は電源オンオフのボタンがオレンジ色なのもかわいい!
iPhoneを卒業してわかったデメリット
こうして初めてAndroid端末を使用してみて快適に思った反面、これまで通りに行かなくなった点もいくつか......ひとつずつ見ていきましょう。
① LINEのトーク履歴は引き継げない
iPhoneとAndroidではOSが異なるため、LINEのアカウント自体は引き継げますが、トーク履歴を引き継ぐことはできません。
ただし、テキスト形式のファイルとして残すことは可能です。トークルームのメニューから「トーク履歴を送信」を選び、特定のアドレスまたはクラウドに保存しておきましょう。
② Face Timeが使えない
iPhoneに標準搭載されていて、無料通話ができる「Face Time」は、Apple製品のみで使用可能なサービスであるため、Android端末に乗り換えるともう使うことができなくなります。
とは言え、「LINE」の通話機能もありますし、iPhoneユーザーとも無料通話できるビデオ通話アプリ「Google Duo」などが代用できるので、不便を感じることはほとんどなさそうです。
③ Appleに依存しているアプリは使えない
Face Timeに限らず、Appleに依存しているアプリ(「メモ」「ヘルスケア」「iCloud」など)も、引き継ぎはもちろんAndroid端末ではそもそも使えなくなるので、残しておきたいデータがある場合は注意が必要です。
ただ、これに関しても、代替できるアプリはたくさんあります。
・メモ機能→「Google Keep」
・ヘルスケアアプリ→「Google Fit」
・クラウドストレージ→「Google Drive」
格安SIMでAndroidに乗り換える前に知っておきたいこと
また、格安SIMを使っている方は自分で機種変更をしなければならないので、そのときに気をつけなければならないことをお伝えします。
①端末によって利用できない回線がある
端末の対応バンドによって使える回線が異なり、端末によっては契約したい格安SIMでは使えない......なんてことも。まずは使いたい端末が契約しようとしている格安SIMで利用可能か、各社の公式サイトで確認するようにしましょう。ただし、格安SIM各社も複数のキャリア回線に対応している所がほとんどなので、「どうしてもSoftBank回線で使いたい!」などと、利用する回線にこだわらなければ特に問題になる事はほぼ無いと思います。
BIC SIM(IIJmio)で動作が確認できている端末の一覧はこちら
② APN設定が少したいへん
格安SIMの端末は、使用を開始する前にまずAPN設定という初期設定を自分でしなければなりません。専用アプリから簡単に設定できたiPhoneと比べると、Androidは手動で設定しなければならない部分が多く、僕も実際にやってみて少し手こずったのですが、きちんと手順通りにやれば数分で完了したので、事前に知識を入れておくとよりスムーズに設定できると思います。(設定のやり方はこちら)
まとめ
iPhoneからAndroidへの乗り換えは、ハードルが高いようでいて、実は懸念点も少なく手軽なものであることがわかりました。僕も実際にAndroid端末を使ってみて、iPhoneより使い勝手が良いポイントをいくつも見つけることができたので、今は思い切ってiPhoneを卒業して良かったと感じています。皆さんも、OSに縛られない自由な端末選択を楽しんでくださいね〜!
文/かもしー
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